この記事では、インジェクションビーフのステーキについて紹介したいと思う。
俺はインジェクションビーフのステーキは、「コスパ最高」と思っていて、「食にコスパを求める人」にはぜひ知ってもらいたい。
実は、外食・中食の場面ではいろんな所で使われるようになっているんだけど、家庭料理の場面ではなかなか一般化していない。スーパーや街の肉屋ではあまり売っていないんだけど、俺は素晴らしい食材だと思う。がんばって探して買ってみると気に入ってもらえると思う。
インジェクションビーフとは?
インジェクションビーフの概要
「インジェクション」とは、英語で「注射」「注入」という意味がある。
そしてインジェクションビーフは、牛肉に注射針のような針を刺して、ピックル液と呼ばれる調味液を注入した牛肉の加工品のことなんだ。
注入する調味液には、牛脂(国産の和牛のものがよく使われる)・調味料(アミノ酸など)・加工でんぷん・pH調整剤・乳化剤などが使われている。
くわしい原理は知らないけど、こうした加工をすることで、肉質の固い外国産牛や国産の経産牛も、美味しく・柔らかく食べることができるんだ。
「成形肉」と混同されることもあるけど、「インジェクションビーフ」は一枚肉に調味液を注入したものなのに対して、「成形肉」は食肉や内臓肉・脂身などをくっつけて成形したものという違いがありる。ここでは「インジェクションビーフ」について説明を進めていく。
メリット
インジェクションとはのところで説明したように、肉を柔らかくする目的で加工されているものなので、一番のメリットは肉が柔らかいということになる。
霜降りの和牛ならインジェクション加工をしなくても十分に柔らかいんだけど、価格が高くて俺には買えない。だから安い肉を買うんだけど、普通は固いことが多い。
そこでインジェクション加工によって安く硬い肉も柔らかくしてやろうということなんだ。インジェクションビーフであれば、100gで300円くらいから探すことも可能。ステーキ肉としては破格。
また、柔らかくするための加工や調味がすでにされているので、ステーキを焼くための下処理(筋切・下味付け)も必要ない。
デメリット
肉に牛脂・調味料・添加物などを注入しているので、高級な牛肉の味を楽しみたい人には受け入れられない。高級霜降和牛と比較してしまうと、がっかりする。
そして、人工的な加工をしていることに対してイメージが悪く、健康に悪いもののように感じる人もいると思う。が、俺はそうは思わない。
牛肉に人の手と牛脂・調味料・添加物などを加えているから、人工的なものというイメージをもつのも仕方ないし、実際それは事実。でも、添加物といっても安全な国に認められた添加物のみが使用されてる。そもそも同じような添加物は、ステーキソースにもよく使われている。今の時代に、添加物を極端に忌避する必要はないというのが俺の考え方。「人工的なもの」ではなく、美味しくするために「ひと手間かけたもの」という風に考えてみてはどうだろう。
その他、安全上の注意点として、インジェクション加工をしている場合は肉の中にも細菌がいる可能性があるので肉の中まで火を通さなければいけない。そのため、レアでは食べられないんだ。仮に焼きすぎても、普通の牛肉と比べて固くなりにくいので、料理に慣れていない人は強めに焼くくらいでいいと思う。厚い肉は火が通りにくいのは意識しておこう。
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上の写真のように、1cmくらいの厚みで焼くと、火も通りやすい。
どんな人におすすめ?
一言でいうと、食にコスパを求める人です。
インジェクションビーフは、同じ価格帯の生鮮の牛肉と比較すると、味・柔らかさという点で優れます。一度買って食べてみると「あ、もうこれでいいやん」となると思います。
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僕の高齢の父親は肉好きでしたが、肉が噛み切れなくなってきたとかで、ステーキを食べることが減っていました。インジェクションビーフを進めてみると、「これなら食べやすい!」と喜んで食べています。
また、メリットの所でも説明したように肉の下処理が必要ないので、普段料理しない人でも失敗するリスクは小さい。何も考えずにフライパンで焼くだけで、十分においしい。
食べてみたいなぁ、と思った人へ
どこで買える?
インジェクションビーフですが、冒頭でも書いた通りスーパーや街の肉屋ではあまり売っていないのが難点。
楽天やアマゾンで「牛脂注入」「ステーキ」で検索すると出てくる。
ふるさと納税なら、コレ
選び方
インジェクションビーフは、調味液にどのようなものを使うかで味が大きく変わってくる。生鮮の肉以上に商品・製造メーカーごとに違いがある。
俺がリピートしている肉を紹介したかったのですが、楽天・アマゾンでは売っていなかった。(俺は業務用の卸から買っている)
まとめ
インジェクションビーフは
- 食にコスパを求める人におすすめ。
- 柔らかく、食べやすいように、あらかじめ加工されている。
- 同じ価格帯の生鮮の牛肉と比較すると、味・柔らかさという点が特徴だ。